アニメポケモン20周年おめでとう!今だからこそ映画「ミュウツーの逆襲」を観てみよう!

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どーも、Micoです!

ポケットモンスター赤・緑が発売されたのが1996年の2月27日。
アニメ・ポケットモンスターはその翌年の1997年4月1日に始まりました。

そうです。
20年前の今日、アニメ・ポケットモンスターの記念すべき第1話が放送されたんです。

思えば、私がポケモンのゲームを始めたのもアニメを見たのがきっかけですから、私のポケモンとの付き合いも今年でちょうど20年です。
気がつけば、主人公サトシの年齢を15歳も上回ってしまいました。

そして、ポケモンが放送されたその翌年に公開されたのが記念すべき第1作。
「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」です。

この作品はこれまで公開されてきた歴代19作品の中でも未だに興行収入ランキング1位に君臨し続ける作品であり、まさに原点であり頂点と言える作品です。
ポケモンのみならず日本アニメ映画史に残る名作といっても過言ではなく、なんとアメリカで公開された歴代日本映画の中でトップを記録しています。
今は「君の名は。」に抜かれたのかな?

そして、私Micoはこの名作映画を今年に入って初めて観ました。

今年に入って初めて観ました。

大事なことなので(ry

当時は色々ゴタゴタしてて映画館に連れて行ってもらえず、転校先の福島では近くにレンタルビデオ屋さんもなかったし、そもそもテレビ東京が映らないので再放送も観られない。

当時はまだインターネットも普及してないですからネット視聴も不可。
そもそも家にパソコンどころか携帯電話すらなかったし、あったとしても今みたいにHuluとかないし。

いや本当にいい時代になったわ。

とまあそんなこんなでなかなか見る機会がなく、ついに公開から20年が経ってしまったわけです。

本日はその紹介とアニメポケモンについても語って行きたいと思います。

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あらすじ

悪の秘密結社ロケット団の研究所で幻のポケモン、ミュウの遺伝子から1体のポケモンが生み出された。
それはミュウツーと名付けられる。

戦闘力・知能のどれを取っても既存のポケモン全てを凌駕する圧倒的な力を持って生まれてきたものの、人工的に生み出されるという自然に反する生い立ちから自身の存在意義について思い悩み自問自答の日々を送っていた。

やがてミュウツーは自らを生み出したロケット団に反旗を翻し、自分たちの身勝手な欲望のためだけに生み出されたことへの憎しみから人類への「逆襲」を決意。

それからしばらくして、主人公サトシたちの元に“最強のポケモントレーナー”を名乗る者から招待状が届く。
ポケモンマスターを目指すサトシは迷わず誘いに乗り、最強のポケモントレーナーが待つ城に渡るべく大荒れの海に繰り出す。

しかし、それはミュウツーによる悲しい逆襲劇の始まりに過ぎなかった……。

主要な登場人物&ポケモン

サトシ

ポケモンの主人公といえば彼。
ご存知マサラタウンのサトシ。

最強のポケモントレーナーであるポケモンマスターを目指して各地を旅する永遠の10歳の少年。
この頃はまさか20年後も主人公を務めているだなんて誰も思わなかった。

向こう見ずで無鉄砲ですが正義感が強く、誰よりもポケモンを強く愛する少年です。
20年も経つと精神面や外見も色々変化してきていますが、この根本的な部分は今も変わらないブレないところが主人公たる所以でしょう。

以後毎年恒例となる冒頭のオープニングバトルで勝利した彼は将来有望なポケモントレーナーであると判断され、ポケモン城への招待状を受け取ります。

ピカチュウ

もはや説明不要のポケモンを代表するマスコットキャラであり、今や世界で二番目に有名なネズミと言われる電気ネズミ。
今日に至るまでサトシの無二の相棒であり親友。

カスミ

元祖ポケモンヒロイン。
最近の子どもたちは知らないかも。

ゲームでは赤・緑、金・銀・クリスタル及びそのリメイク作品でハナダジムのジムリーダーを務めており、アニメにおいてもハナダジムの末っ子というポジションにいます。

サトシと旅している理由はアニメ本編にて自転車を破壊されたため、その弁償を求めるため。
ちなみにこの自転車破壊のジンクスは第四世代まで続くことになります。

タケシ

オレンジ諸島編で一旦別れるものの、その後はダイヤモンド&パール終了まで10年以上の間、サトシを支え続ける良き兄貴分。

お姉さんが大好きで色々と伝説を残した彼ではあるが、映画での活躍はイマイチパッとしない。

ロケット団の3人組

サトシのピカチュウを付け狙うムサシ、コジロウ、ニャースからなる3人組の小悪党。
思えば彼らも世代が変わり、場所が変わり、作画が変わってもサトシとピカチュウとともにアニメシリーズを支え続けてきた人物たちであり、彼ら無くしてアニメ・ポケモンの歴史は語れないと言っても過言ではありません。

招待されたポケモントレーナー

サトシの他に連れてこられた3人のポケモントレーナー。
大勢のトレーナーが遭難するか途中で渡航を断念した大荒れの海を乗り越えてきた優秀なトレーナーたち。

名前はウミオ、ソラオ、そして女性のスイート。
なぜ陸に関するネーミングにしなかったし。

ミュウツー

今の20代であればまず知らない人はいないであろう元祖伝説のポケモンであり最強のポケモン。
今作におけるラスボスかつもう1人の主人公とも言える存在。

ミュウの遺伝子から人工的に生み出されたポケモンであり、自分自身の存在意義に思い悩む。

人工的なポケモンでありながら他のエスパータイプのポケモンとは比較にならないほどの凄まじいサイコパワーを持っており、マインドコントロール、天候操作といった能力の他、知能も非常に高くテレパシーによって人間との会話も可能。

すでにゲットされたポケモンやモンスターボールに入ったままのポケモンでも強制的に捕獲できる黒いモンスターボールやコピーポケモンの製造装置を自らの手で開発しており、ポケモントレーナーのように自らがコピーポケモンを使役して戦闘を行う。

ミュウ

元祖幻のポケモンであり、ミュウツーのオリジナル。
世界で最も珍しいポケモンであると言われている。

可愛らしい外見とは裏腹に凄まじい戦闘力を有しており、戦闘能力を強化されているはずのミュウツーにも全く引けを取らない。

終盤、ミュウとミュウツーによるぶつかり合いで悲劇が起こる。

自分とは何か?命とは何か?

今作では「自己の存在意義」「生命倫理」という歴代のポケモン映画シリーズはもちろん映画作品全体から見ても非常に深く、そして重いテーマを扱っており、単純な勧善懲悪や感動モノでは終わらない、映画を観終わった後も非常に考えさせられる内容になっています。

ミュウツーの行動

人工的に生み出されたという経緯から自分自身の存在意義に苦悩するミュウツーですが、そんな彼は人間に支配されている既存のポケモンたちも人間同様に軽蔑し、彼らを凌駕する力を持ったコピーを生み出します。

でも考えてみると、ただ人間に復讐するだけであればミュウツー1人だけの力で充分事足りるはずです。

しかし、彼は自らポケモントレーナーを選別し、そして自らが忌み嫌う人間と同様にポケモンを操ってポケモンバトルでねじ伏せます。
人間を憎みながら、人間と同じやり方で人間を越えようとする姿はある種の人間臭さすら感じます。

時系列としてはおかしいかもしれないけど、生みの親である人間を嫌悪しながらも人間のやり方を踏襲しているという点で「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のウルトロンを思い出しました。

後日談の「ミュウツー!我ハココニ在リ」でロケット団のボス、サカキはミュウツーも「孤独には耐えられない」と考察しています。

オリジナルとコピー

ミュウツーは物語終盤に現れたオリジナルであるミュウと対峙し、自身のオリジナルを倒すことで自身の存在意義を確立しようとします。
そしてそれはミュウツーによって造られたコピーポケモンも同様。

一方で迎え撃つ側のオリジナルたちも自分たちのテリトリーを侵すコピーたちを許せず、同様に捩じ伏せようとする。
オリジナルVSコピーのバトルシーンは現在アニメ本編で見られるような洗練された技と技のぶつかり合いなどではなく、牙と爪を立て、ぶつかり、殴り合う、とても生々しい生物的な戦いでした。

しかし、オリジナルであろうとコピーであろうと今はここに生きている命であることに変わりはありません。

生い立ちがどうであれ命に差などありはしないし、あってはならない。
これは現実にも通じる問題であり、非常に考えさせられるシーンです。

困難を乗り越えた作品

今でこそ世界中で不動の地位を確立したポケモンブランドですが、かつてポケモンの存続そのものが危ぶまれる出来事がありました。
1997年12月16日に放送された「電脳戦士ポリゴン!」に端を発するポケモンショックです。

事件の詳しい概要については割愛しますが、これによってアニメの放送は4ヶ月もの間休止した他、連日のようにニュース番組やワイドショーで取り上げられ、アニメのみならず「ポケモン」というブランド全体がいわれのないバッシングを受けました。

しかし、真相究明がなされるとともに事態は沈静化。
無事に翌年の4月16日にアニメは放送は再開。

知っての通り、同年に公開された本作品は国内のみならず世界中で大ヒットを記録しました。

少し遠回りだったかもしれないけど、この出来事があったからこそ今日のポケモンが存在するのであり、ちょっとやそっとの出来事では決して揺らぐことのない強さのある一大コンテンツに成長したのだと思います。

アニメ本編との連動

当初は劇場版とアニメ本編は連動する予定でした。
実際にミュウツーが登場する回もあったんですが、前述の通りポケモンショックの影響で放送予定が大幅にずれ込んでしまった影響でこの構想は完全におじゃんになってしまいました。

以降の映画ではアニメ本編との連動はあまり見られず、ある種のパラレル的な独立したストーリーとなっています。

この部分に関してはファンとして非常に残念なところです。

豪華ゲスト声優陣

ポケモン映画といえば毎年豪華なゲスト声優が起用されることでも話題。
こういうアニメや洋画の吹き替えでは本業の声優さん以外が起用されることに否定的な意見も少なくありませんが、ポケモン映画に関しては毎年概ね好意的に受け入れられている印象を受けます。

これはひとえに配役が適切であることと、演技の実力が高い方が起用されているからだと思います。

山寺宏一さん

おはスタの山ちゃんとして子どもたちのアイドル的な存在。

おはスタ19年目で卒業しちゃったけど、昔は私も山ちゃんに送り出されて学校に行ってました。

7色の声を持つと言われるほどに本当にどんな役でもこなし、エンディングのクレジットでは山寺宏一だらけになるのなんてザラ。
今作ではなんとミュウの声を演じています。

余談ではありますが、この第1作目から毎年ポケモン映画に参加しており、2008年には「同一のシリーズで、最も多く違う役で出演した人」としてギネスにも認定されており、まさに吹き替え業界のレジェンド。

ポケモンファミリーになくてはならない存在です。

市村正親さん

今作のもう一人の主役とも言えるミュウツーの声優を務めたのはなんと市村正親さん。

人間を憎みながら自らの存在意義に苦悩するミュウツーの複雑な感情を見事に演じきっており、19作すべての歴代のゲスト声優の中でも特に別格とも言える存在感を放っています。

ゲスト声優が務めたキャラの声は映画以外の媒体では役者が変わってしまうこともあるんですが、後日談の「ミュウツー!我ハココニ在リ」やスマブラDXにおいてもミュウツーの声を務めており、ミュウツーの声は彼をおいて他にはいないと言えるほど「ミュウツー=市村正親」というイメージを定着させてくれました。

小林幸子さん

我らがラスボス。
今作では波止場の女性ボイジャーの声を当てた他、主題歌「風といっしょに」を歌う。

切なくも圧倒的な歌声はポケモン歴代主題歌の中でも未だに根強い人気を誇る1曲。

レイモンド・ジョンソンさん

おはスタ創成期を支えた山ちゃんの相棒。
「や〜まちゃん、レイモンド、おはガ〜ル♪」は今の20代ならほとんど歌えるはず。

今作では冒頭でサトシにポケモンバトルを吹っかける海賊風トレーナーを演じる。

山ちゃんの卒業回で久しぶりに登場し、胸が熱くなったのは山ちゃんだけではないはず。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今日は過去最長の記事になっちゃいました(笑)

本当に今見ても色あせない名作です。
今のポケモンももちろん素晴らしいんですが、ポケモン映画の原点を知るという意味でも一度は見ていただきたい映画です。

ちなみにこの後日談を描いた「ミュウツー!我ハココニ在リ」という作品もあり、ミュウツーの自問自答に1つの決着がつくエピソードなのでこちらも必見。

今年は20周年記念作品「キミにきめた!」の公開も控えており、ポケモンからますます目が離せなくなっています。
今ならHuluなんかでも配信されていると思いますので是非とも観てみてください!

画像出典
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
©ピカチュウプロジェクト1998

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