適した人物に適した仕事や役割を任せる「適材適所」という言葉があるけれど、それは人に限らずモノにも当てはまる。
スマートフォンもタブレットも大きさの違いくらいしかなく、できることにそこまで大差はない。
だけど、大きければいいというものでもないし、小さいからダメということもない。
逆もまた然り。
スマホにしか出来ないことと、タブレットだからこそ向いている作業、このそれぞれを使い分けることができる2台持ちは一度体験してしまうとやめられない。
この記事に来られたということは「タブレットも持ってみたいけど本当に必要かな?」「月々の料金どれくらいになるの?」といった疑問を持っているのだと思う。
今回はガラケー時代からタブレットの2台持ちをしている僕が、スマホとタブレットを2台持ちする意義と、実際にかかっているコスト面についてお答えしていく。
コンパクトさが強みのスマホ
僕が常に持ち歩いているのはiPhone8の256GBモデル。
2019年現在、指紋認証機能「Touch ID」が搭載された最後のiPhone。
カメラ性能や画面サイズは後発のiPhone XやiPhone XSに劣るけど、4.7インチという僕の手にしっくり収まる絶妙な大きさとTouch IDのお手軽さがとても気に入っている。
2017年に発売されたモデルだけど、まだまだ戦える。
色々とアプリを入れて活用しているけど、その中でも主だった3つの役割について話したい。
連絡ツールとしての役割
メインの連絡アプリとしては世間の皆々様と同じく僕もLINEを使用している。
タブレットでも使えないことはないけど、Androidタブレットの場合は同一のLINEアカウントに同時にログインするということができないので、連絡はiPhoneで受けることにしている。(PCとiPad版のアプリであれば、同時にログイン可能)
物理的にもスマホの方がポケットからサッと取り出せるので、連絡を確認するならこっちの方がいいのは言うまでもない。
また電話をかけたり受けたりというのもタブレットには向かない。
個人的に電話は好きではないけど、たまにどこかに問い合わせたり、お店に連絡する際にどうしても電話をしなければならない状況が発生するので、やむなく音声通話SIMをiPhoneに挿している。
音楽プレーヤーとして
スマートデバイスを手に入れてよかったことの1つはウォークマンを持ち歩く必要がなくなったこと。
持ち歩くデバイスを1つ減らすことができたということだ。
現在僕は「Google Play Music」を利用して音楽を聴いている。
アプリを入れればスマホに限らずタブレットでも聴けるし、まだガラケーを使っていた頃はそうしていた。
だけど、聞きたい曲やプレイリストを選択するという操作を行おうとした時、道の真ん中でいちいちカバンからタブレットを出したりしていられない。
かつてのウォークマンやiPodと同じように、どこでも気軽に手元で操作できる利便性はコンパクトなスマホだからこそだ。
お財布として
iPhone7からFeliCaが搭載されたことで、iPhoneでもSuicaやQUICPayによる電子決済が可能になった。
僕にとって特にモバイルSuicaは電車に乗る時や、買い物での支払いに欠かすことができない存在なので絶対に手放せない。
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FeliCaを搭載しているタブレットなんてまずないだろうし、まああったところで誰が使うというのか。
仮にあったとしてコンビニで何かモノを買うたびにいちいちカバンからタブレットを取り出して、あのデカい筐体を読み取り機にかざすなんて全然スマートとはいえない。
近所のコンビニに行くくらいなら、財布すら持たないでiPhone1台でふらっと出かけることもある。
コンテンツの閲覧に最適なタブレット
僕が普段持ち歩いて使っているのはXperia Z3 Tablet Compact。
2014年の末に発売されたモデルであり、防水機能、フルHD液晶、ハイレゾ対応、NFC、4500mAhの大容量バッテリーを搭載。
それでいて、厚さは約6.4mm、重量はわずか270gという軽さ、今でもおそらく世界最軽量の8インチタブレットだ。
購入から3年以上経過しているので少し処理が重くなってきたと感じることはあるものの、2019年の時点においてもこれを超える8インチタブレットはないと思うくらいのポテンシャルを持っている。
この8インチというのがまた絶妙なサイズで、大きすぎず、小さすぎず、カバンの中に放り込んでおくのにちょうどいい。
2台持ち用に購入するなら10インチサイズより、8インチのタブレット(できればSIMフリー)をオススメする。
iPhoneを買うまで僕はこの端末をスマホ代わりにしていて、iPhoneを手に入れた今でも手放せない存在だ。
大きな画面だからこそできること
今となってはiPhoneに多くの役割を譲ったけど、画面のサイズという物理的な大きさに関してはスマホがどれだけ高性能化しようと真似できないこと。
10インチクラスのタブレットには劣るけど、それでもスマホよりも圧倒的に大きいのでベッドの上でYouTubeの動画を見たり、電子書籍でマンガを読んだりするのにはもってこいだ。
必然的に文字も大きく表示されるので、ネット上の記事を読むときも新聞のような感覚で読めるのがいい。
バックアップ機として
スマホとタブレットを複数持つことの利点は、万が一片方の端末が使えなくなっても、もう片方をバックアップとして使えるという点だ。
僕のXperia Z3 Tablet Compactは海外でのみ売られているSIMフリーモデルだ。(といっても、きちんと技適は付いている)
普段はOCNモバイルONEのデータ通信専用のSIMカードを挿しているけど、万が一今使っているiPhoneが使えないような状況に陥った際には、メインで使っているLINEモバイルのSIMに挿し変えて使うことが可能。
Xperia Z3 Tablet Compactには電話機能もあるので音声通話用のSIMさえ挿せば、少しやりづらいけど通話もできる。
GoogleアカウントやDropBoxとも連携しているので、Gmailの閲覧や送信、データの確認がタブレット側でも問題なくこなせる。
つい最近も、僕のiPhone8の電源が突然落ちて液晶が点かなくなるというトラブルに見舞われた際、タブレット側で解決策を検索することができて、とても助けられた。
機械というものはすべからく、ある日突然トラブルを起こすものなので、バックアップが1つあるだけでも精神衛生上とてもよろしい。
2台持ちでも料金はリーズナブル
「スマホもタブレットも持ったら料金が高くなるんじゃないの?」と思うかもしれないけど、実は意外とそうでもない。
docomo、Softbank、auのような、いわゆる3大キャリアだと料金も高くなりがちだけど、格安SIMを使えば料金を3,000円程度に抑えることも可能。
僕は現在、2社の格安SIMを使用している。
LINEモバイルの音声通話SIM
僕はiPhoneを購入した時に、中学生の頃から使っていたdocomoとは綺麗サッパリ縁を切ってLINEモバイルに乗り換えた。
なぜLINEモバイルにしたのかといえば、LINEの年齢認証が利用できる数少ない格安SIMだったから。
他にLINEの年齢認証ができる格安SIMはY!mobileがあるけど、当時LINEが新しく始めた格安SIMだということもあってLINEモバイルに決めた。
僕が利用しているコミュニケーションフリープランなら、LINE、Twitter、Facebook、Instagramをデータ通信量を消費せずに使える。
僕は自宅にWi-Fi環境があるし、外ではほとんど動画も見ないので通信量は3GBで充分。
僕が月々支払っている料金の内訳は以下の通り
コミュニケーションフリープラン 3GB / 音声通話SIM | ¥1,690 |
ユニバーサルサービス料 | ¥2 |
Wi-Fiオプション | ¥200 |
留守番電話 | ¥300 |
消費税 | ¥159 |
合計 | ¥2,351 |
Wi-Fiオプションは人によってはいらないだろうし、留守電はSoftbank回線に変えれば無料なのでさらに安くできる余地がある。
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OCNモバイルONEのデータ通信専用SIM
タブレット側では通話もSMSも必要ないので、OCNモバイルONEのデータ通信専用SIMを挿している。
僕はかれこれ3年以上、OCNモバイルONEにはお世話になっていて、月額972円(税込)で1日110MBまで高速通信できるコースを利用している。
110MBと聞くと少なく感じるかもしれないけど、110MB×30日と考えると3,300MB(3.3GB)になるので、1ヶ月3GBのプランを利用するよりもおトクだったりする。
(OCNモバイルONEデータ通信専用SIMの月3GBコースは税込1,188円)
もし足りないと感じた場合でも、1ヶ月に1度コースを変更できる他、前日に余った通信量を翌日に繰り越すこともできる。
格安SIMの入門にオススメ。
適材適所の使い勝手
僕はガラケーの頃からの流れで、今もタブレットを持ち歩いているいるけど、やっぱりスマホもタブレットのどちらも持っていると便利だ。
サイト運営者的な視点で言えば、パソコン、タブレット、スマホ、それぞれのデバイスでのサイトの見え方を確認できるのも嬉しいところ。
最近ではSIMフリーでありながら、価格が2万円を下回るタブレットも多くあるし、月々の維持費も格安SIMを使えばスマホと合わせても3,000円ちょい程度に抑えられる。
スマホとタブレットの2台持ちは意外と敷居が低いと言っていい。
用途に応じて使い分けられるのと、何かあった時のバックアップ手段の確保としてとてもオススメなので、あなたもぜひ一度スマホとタブレットの2台持ちをやってみてほしい。
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