未だにガラケー使いでインターネットを使ったことがほとんどない親がある日突然、「わたしもネットをやってみたい」などと言い出す。
僕としても母にはネットで調べ物くらいはできるようになって欲しかったので、この言葉は願ったりかなったりだった。
僕のように、いざ親にはじめてネット接続できるデバイスをプレゼントしようとするとだいたいパソコン、スマホ、タブレットの3つの選択肢が生まれると思う。
僕としては断然タブレット、その中でもiPad Proを強く推す。
スマホやパソコンにはないiPad Proの魅力
オススメは11インチ(10.5インチ)
人間、歳を重ねていくと段々と小さな文字が見えづらくなるもの。
年配の方にプレゼントするデバイスなら当然、画面は大きい方がいい。
最近のスマホは大画面化が進んでいるのでSIMフリーのスマホも候補に入ったけど、母の仕事の関係上どうしてもガラケーが手放せないことと、ネットの使い方に慣れてもらうことが最優先事項であることを考えてiPad Proをチョイスした。
ネットの閲覧、コンテンツの消費に特化するのであれば、中途半端な大きさのスマホよりもiPadのほうがうってつけだからだ。
僕が購入したのは10.5インチの2017年モデル。
2018年モデルからはシームレスとなった11インチのモデルが出ているので、予算が許すならそちらを検討してもいいだろう。
iPad Proにはさらに画面が大きい12.9インチのサイズのモノもある。
ただ、実機を触ってみた結果、そちらは逆に大きすぎるし何より重みがあって使いづらい印象を受けた。
11インチ(10.5インチ)サイズの取り回しの良さは、個人的に絶妙だと言っていいと思ってる。
直感的な操作性
iPadのCMで少年が放った「What’s Computer?」という言葉に象徴されるように特に専門的なことをしないのならば、もはやご家庭にパソコンは不要だと言っていい。
ガチで動画編集をしたい、サイトの運営がしたいというのであればパソコンが必要になってくるけど、ネットの閲覧やショッピングに使う程度ならスマホやタブレットで事足りる。
パソコンの場合、どうしてもキーボードの使い方やマウスの右クリック、左クリック、基本的なショートカットキーを覚えなければならない。
小学校の頃から授業でパソコンに触れてきた我々の世代ならともかく、僕の母のようなネット初心者の場合はこれらの操作方法を一から習得しなければならないのは言うまでもないこと。
僕たちにとっては当たり前のことでも初心者にとっては覚えることが膨大に感じられてしまい、ネットの楽しさを知る前にパソコンに向かうのが嫌になってしまいかねない。
その点、タブレット端末ならば基本的に指一本で直感的に操作できる上、スマホよりもアプリのアイコンなどのタッチ対象が大きいので操作もしやすい。
そういう意味でスマートフォンの普及はインターネットへの敷居を大きく下げてくれた偉大な業績といえる。
やっぱジョブズすげえや。
パソコンにもペンタブにもなれる
iPad Proのいいところは、純正の周辺機器が豊富に揃っているところだ。
今はまだネットの閲覧ぐらいにしか使えていないが、将来的にブログを書いてみたいとか文章を書いてみたいとなった時、iPad ProならSmart Keyboardを追加で購入することで、タイピングにも対応できる。
お絵かきをしてみたいとなったらApple Pencilを買えばいい。
9.7インチのiPadではSmart KeyboardもApple Pencilも使えないので、この拡張性の高さはまさにiPad Proならでは。
似たようなものでSurfaceというものがあるが、あれはあくまでパソコンなのでここでは触れないでおく。
どのモデルを買えばいいのか
容量のオススメは256GB
iPhoneやiPadを初めて購入する人に気をつけてもらいたいのが、SDカードが挿して後から容量の増設を行うことができないということだ。
iCloudやGoogle Driveにデータを逃がすという手も無くはないけど、今回は使用者がネット初心者であるという前提があるので、なるべく操作はiPad単体で済ませられることが望ましい。
なにぶん初めてのスマートデバイスなのでどれほど使いこなせるのかはわからない。
もしかしたら、そこまで容量を食う使い方はしないかもしれないし、逆に大量に動画や音楽データを保存するかもしれない。
それならば大は小を兼ねるということで容量が大きいモデルを買ってしまっていいだろう。
空き容量が少なくて困ることはあっても、多くて困ることは絶対にないのだから。
音楽や動画データを大量に保存するならば64GBでは心もとない。かといって512GBでは多すぎるし、まず使わない。
個人的には128GBくらいがベストだと思ってるけど、残念ながらラインナップに存在しないので256GBをチョイスした。
Wi-Fiかセルラーか
iPadにはWi-Fi環境下でのみ使うことができるWi-Fiモデル、通信会社と契約したSIMを挿すことで外出先でも通信が可能となるセルラーモデルが存在する。
価格差はおよそ1.5万円程度セルラーのほうが高くなる。
僕が自分のために買うとしたら間違いなくセルラーを購入するけど、ネット初心者の親にプレゼントするなら話は別だ。
動画を頻繁に視聴するならキャリアの上限7GBのSIMでは絶対に足りないし、格安SIMですべての通信を賄うのは論外。
まず持ち出して使うことはなく、家の中でしか使わないのであればセルラーでいい。
実家にネット環境がなくても今なら光回線だけでなく、レンタルされたルーターを置くだけで工事も不要でWi-Fi環境を構築できるサービスもあるので、月に200GB以上の通信を行わないなら候補に入れてもいいだろう。
初めてだからこそいいモノを
たまにApple製品は見かけだけだと言われることもあるが、決してそんなことはない。
前述の拡張性の高さはに加えて、Retinaディスプレイによる美しい画面は小さな文字もくっきりと表示されて目が疲れにくいので年配の親の使用にもってこい。
何よりもiPadのアルミ製の美しい筐体は高級感があるので贈り物としての特別感もある。
ガジェットは性能が良いことはもちろんだが、長く使っていても飽きのこない、使っていてテンションが上がるというのも重要なポイントだ。
安い買い物ではないが、親への日頃の感謝の印に少し奮発してみるのも悪くないはずだ。
保護アイテムも忘れずに
ジョブズの思想には反するけど、iPadは安いものではないだけに末永く使ってほしいもの。
保護フィルムのオススメはパワーサポートのアンチグレアフィルム。
画面の映り込みや液晶のギラツキが抑えられ、何よりとても貼りやすいので保護フィルム貼りが苦手な人にもオススメできる。
保護フィルムはパワーサポート製を買っておけばまず間違いない。
手が滑って落下してしまったという事態想定するとカバーも欲しいところ。
キーボードを兼ねたスマートキーボードが一番だと思うが、いかんせん価格が高い。
10万近い出費の後にさらにすぐに2万近い金額をカバーに出すのはなかなか厳しい。
すぐにタイピングを覚えるわけでもないので、本体の保護だけが目的ならば間に合わせに安いカバーでもいいだろう。