人間、寝ている時間が人生でもっとも長いと言われるけど、ベッドの次に家の中で過ごす時間が長いのは僕の場合、間違いなく椅子の上。
これまで僕は座椅子に座ってブログを書いたりゲームをプレイしたりしていたけど、どうしても姿勢が悪くなってしまい、首や肩、背中に痛みが出るようになってしまった。
やはり、パソコンで作業をする以上はきちんと椅子に座って正しい姿勢でタイピングを行うべきだということを実感した。
有名なブロガーやYouTuberの作業環境を見ても、アーロンチェアやエルゴヒューマン、オカムラといったデスクチェアを導入していて、パソコンと同じくらい椅子にもこだわっている。
ただ、今挙げたようなメーカーの椅子は安いモノでも10万近い金額となるので僕の財力ではとても手が出せない。
そこで僕が目を付けたのがゲーミングチェア。
人間工学に基づいた設計で、長時間座っていても首や肩、腰に負担がかかりにくい作りとなっている。
それでいて価格も3万〜5万円程度で購入できるモノが多く、決して安くはないけど作業用のデスクチェアとしては比較的リーズナブルな価格で手に入る。
僕が購入したのはゲーミングチェアの老舗、DXRACER(デラックスレーサー)の「DX-11BK」。
2018年末のAmazonサイバーマンデーで購入して以来かれこれ半年近く、DXRACERに座って作業してきたので実際の使用感などをレビューしていきたい。
ゲーミングチェア「DXRACER DX–11BK」
今回、僕が購入した「DXRACER DX–11」はフォーミュラシリーズに属するモデル。
ここで僕の身体的なスペックを暴露しておくと、身長173cmちょい、体重60kg未満の痩せ型。
フォーミュラシリーズはDXRACERの標準的なシリーズで、僕のような痩せ型の人や標準的な体型の人に適している。
まず言っておきたいのは、椅子やベッドというモノは高ければいいというものでもないし、安いからダメだということもないということだ。
重要なのはどれだけ自分の体に合っているか。
DXRACERには他にもレーシングシリーズやキングシリーズといった、座る人の体型や目的に合わせた豊富なラインナップが存在する。
秋葉原のソフマップやツクモではDXRACERをはじめ、AKracingといった豊富なメーカーのゲーミングチェアが展示されていて実際に座ってみることもできる。
僕は少なくとも10回以上は店舗に足を運んでいろいろなゲーミングチェアを試座してみた結果、最終的に「DXRACER DX–11」に落ち着いた。
値段やスペックに惑わされず、まずは自分で一度試してみることをオススメしたい。
レーシングカーの座席のように体を包み込む
DXRACERに限らず、ゲーミングチェアはレーシングカーの座席のように体を包み込むようなデザインのモノが大半だ。(というより、このデザインしかないじゃないかな)
この形状は少し独特ではあるけど、実際に座ってみると程よいホールド感があってなかなか落ち着く。
座面のクッションは厚みがあって底につくような感じもなく、長時間座っていてもお尻が痛くなることはない。
ただ一方、この独特なデザインは好き嫌いがはっきり分かれる。
カラーリングも赤や緑といった派手な色合いのモノが多いので部屋のインテリアとの相性は決して良いとは言えない。
その点、僕の購入したモデルはDXRACERのロゴ以外の全部が黒色のブラックカラーなので、地味な反面、そこまで部屋の中で主張しないところが気に入っている。
3Dアームレストがタイピングを助ける
机の上でキーボードを叩くときに肘を浮かせた状態だと、その分どうしても腕に力が入った状態になるので肩こりや首筋の痛みを引き起こしやすくなる。
アームレスト(肘置き)があれば肘を安定させることでタイピングが格段に楽になるので、作業用のデスクチェアを選ぶならアームレストの有無は重要だ。
DXRACERの3Dアームレストは上下昇降はもちろん、前後左右にもアームレストを動かすことができる。
まさに3Dに可動してくれるので、アームレストの高さと角度を自分好みに設定可能なのが嬉しいポイント。
肩幅狭めの僕はアームレストを逆ハの字型に展開させ、机との高さが並行になるように設定している。
リクライニングで理想の作業姿勢に
DXRACERを購入して一番よかったのが、背もたれを倒せるリクライニング機能だ。
作業時においても背もたれの角度を買えられない椅子だと、どうしても前につんのめるような体勢になるので首が下を向きやすく、ストレートネックの原因にもなってしまう。
僕は自宅のデスクにLG製の32インチのモニターを導入しており、DXRACERの背もたれを少し後ろに傾けて、ややふんぞり返るような姿勢で作業することでモニターと目線が水平に近くなるようにしている。
こうすることで首への負担を劇的に軽減することができるというわけだ。
DXRACERは135°のリクライニングに加えて、15°の座面ロッキング機能(ゆりかご機能)が付いており、最大で150°後ろに傾けることが可能。
右手側のレバーを上に引くことで背もたれを動かせるのだけど、ここに使われているバネに関しては正直そこまで良いモノは使っていないなという印象。
レバーを引くたびにギィッというバネの軋む音が響くのと、背もたれに背中を預けたままレバーを引いてしまうとガキッという音が鳴るのが少し気になるポイント。
リクライニングを行う際には一旦背中を背もたれから離してレバーを引くことをオススメしたい。
150°の傾きというのが僕にとってはまた絶妙で、休憩するときに体を横たえる場合、水平になりすぎないので仮眠のつもりがついつい寝すぎてしまったということが起こりにくくなる。
ちなみにDXRACERと双璧を成すAKracingのゲーミングチェアはほぼ180°水平に背もたれを傾けることができるので、リクライニングを重視するのであればそちらも検討してみるといいだろう。
ヘッドレストとランバーサポートの重要性
DXRACER(というか大半のゲーミングチェア)には、どちらも取り外し可能なヘッドレスト(小さい枕みたいなヤツ)とランバーサポート(腰当てクッション)が付属している。
ゲーミングチェアユーザーはこれを付ける派と付けない派に分かれるようだけど、僕は断然付ける派だ。
ヘッドレストがあることで、背もたれと首の間に隙間が生まれず首が支えられ、長い時間モニターを見ていても首が疲れない。
ランバーサポートの重要性は以前TOHOシネマズのプレミアムボックスシートに座った時にすでに実感していたけど、やはり厚みのあるクッションが腰を支えてくれると安定感が違う。
記事の冒頭でも書いたようにレーシングカーの座席のような形状と相まって、体が自然と椅子に密着したカタチになるので、会社の備品で使われているような一般的なオフィスチェアとは比べ物にならないくらいの座り心地だ。
ファブリック素材と合皮のハイブリッド
DXRACERのフォーミュラシリーズにはファブリック素材(布)のDXRシリーズ、PUレザー(合成皮革)のDXZ/DX–57シリーズ、そしてこの両方の素材を使用したDX–11シリーズがあり、この記事で紹介しているのもDX–11のモデルだ。
まあハイブリッドと言っても、座面や背面などメインで使われているのはファブリック素材で、PUレザーは色付け程度。
最初は汚れに強いPUレザーオンリーのモデルにしようかと考えたけど、やはり合皮は経年劣化してしまうことと、夏は肌にくっついて蒸れ、冬はヒンヤリすることもあってファブリック素材のモデルをチョイス。
DXRシリーズだと付属のヘッドレストとランバーサポートもファブリック素材ゆえに、展示品を見ても埃が付きやすい印象を受けたので、DX–11を選んだ。
DX−11はヘッドレストとランバーサポートがPUレザーで作られているので、両方の素材のいいとこ取りができるのが大きな魅力。
また、フォーミュラシリーズにおいて前述した3Dアームレストが搭載されているのがDX–11シリーズだけというのも大きなポイントだ。
組み立ては難しくない
最初に言っておくと1人でもできるけど、部品の1つ1つが結構重たいのでできれば2人で作業したほうが効率がいいし安全。
ただ、組み立て自体はネジ止め箇所も少なく付属のレンチ1つで組み立てられるので、そこまで難しい作業はない。
ネジ止め用の六角レンチももちろん付属しているけど、電動ドライバーが1台あると作業が捗る。
BOSCHの電動ドライバーなら値段もお手頃で機能性・拡張性ともに充分なので1台持っておくと何かと重宝するのでオススメだ。
長時間のデスクワークを支えるゲーミングチェア
以下、「DXRACER DX–11」まとめ
- レーシングカーのように体を包み込まれる座り心地
- 自由度が高い3Dアームレスト
- 135°のリクライニング機能
- 15°のロッキング機能(ゆりかご機能)
- 取り外し可能なヘッドレストとランバーサポート
- ファブリック素材とPUレザーのハイブリッド
作業時は最適の姿勢をサポートしてタイピングに集中することができ、ゲームや映画を見るときはよりリラックスした体勢で楽しめる。
冒頭でも書いたように値段は決して安くはないけど、機能性と座り心地を考えれば、他の高価格帯の作業用デスクチェアと比較してリーズナブルな価格で手に入ると言える。
特にAmazonプライムデーやサイバーマンデーにおいては、ゲーミングチェアがかなりの頻度でセールの対象になっているので、今のうちにプライム会員になってセールに備えておくという手もある。(かくいう僕もサイバーマンデーで手に入れた)
あまり高額なモノには手は出せないけど、機能的なデスクチェアが欲しいと考えている人にとてもオススメなので、可能であればぜひ一度、試座しに行ってみてほしい。
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